全日本マイクケーブル・8の字巻コンテスト実施報告

2007年11月28日、富山県・新川文化ホールを皮切りにスタートした8の字巻コンテストは、2008年2月23日に大阪で開催した全国大会で幕を閉じました。

このコンテストの第一の目的は、プロの音響技術者を一般社会にアピールすることでした。この計画を耳にした関係者からは「馬鹿馬鹿しいけど、面白そう」という反応が寄せられました。開催するに当たっては、実行委員に目標点を100点満点でなく70点でよいので、みんなで楽しみましょうとお願いしました。また、地区大会の運営には細かい縛りをしないで、支部の地域性を出したものになるように希望したところ、少ない経費にもかかわらず、それぞれがユニークな運営で最大の成果をあげてくださいました。

全国大会決勝戦は、6個所で開催された地区大会で選抜された代表選手により日本一を競いました。優勝は東日本地区から出場した上原秀行さんで、賞金10万円とiPod、賞牌、匠の証が贈呈されました。上原さんは学生さんで、華麗な巻き姿が印象的でした。準優勝の西日本地区代表・早島祐行さんはタイムが1位、特別賞の北陸地区代表の沢越久志さんはとても美しく巻いて芸術点が最高でした。入賞者には「匠」の称号を授与し、栄誉を讚えました。また、決勝出場者には、書籍「劇場音響技術者教書」と大阪銘菓「みたらし・たれうさぎ」をお土産としてお持ち帰りいただきました。

このイベントの開催経費は音響関連会社と学校の協賛金と会員個人の募金に委ねましたが、高額支援のお申し出もあり目標額に達しました。また、実行委員のみなさんのご尽力で総合経費は予算内となりました。
全地区とも、舞台進行、MC、映像製作など音響以外の仕事にも挑戦していただき、工夫を凝らして、見事に音響家の底力を発揮していただきました。

このように成功裏に終了できましたのは、富山県公立文化施設協議会、北海道音響事業協会、宮崎県音響照明舞台事業協同組合、近畿地区公立文化施設協議会、協賛各社、そして多くの方々の支援、協力の賜物です。ここに、お名前を掲示させていただき、謝意といたします。(8の字巻コンテスト統括 八板賢二郎)


■支援・協力者連名(敬称略)
 MC:伊舞なおみ
 テーマソング作曲/演奏:ハンドウォーマーズ(スカポンタス)
 後援:関西テレビ・大阪放送・京都放送・近畿地区公立文化施設協議会
 協力:ORC200管理事務所
 参加:関西元気文化圏プロジェクト
 TV取材:朝日放送

●協賛法人:エムアイテイー株式会社、YK音響技塾|カナレ電気株式会社、ボーズ株式会社、ヤマハ株式会社、ORC200店舗会|キャットミュージックカレッジ専門学校、ジャトー株式会社、株式会社パシフィックアートセンター|音響芸術専門学校、城陽電子機器株式会社|有限会社アイアシステム、アキュフェーズ株式会社、株式会社イーブイアイオーディオジャパン、株式会社エーアンドブイ、株式会社エレクトリ、オタリテック株式会社、音響特機株式会社、兼六館出版株式会社、株式会社電研精機研究所、東京エアトラベル・ホテル専門学校、日本劇場技術者連盟、ヒビノ株式会社、株式会社マクロスジャパン、森本浪花音響計画有限会社、ヤマハサウンドテック株式会社、ローランド株式会社

●個人協賛:深尾康史、本 輝夫|山形 等|小野隆浩、中京 H Y、山本広志|青山直人、大澤 実、浅沼拓也、加納利光、衣笠昭廣、庄 勝久、丹羽 功、福士敦之、ネットワーク、安村正人、山田智子

●全国大会スタッフ:秋元大輔、浅原勇治、今城正二、梅本りな、植田公造、上田勇生、大野正美、衣笠昭廣、小林純一、庄 勝久、高原琢二、出井稔師、丹羽功、長谷部友洋、深尾康史(大会運営委員長)、藤平武文、前川幸豊(実行委員長)、三谷潤一(審査委員長)、本 輝夫、八板賢二郎(統括)
照明・音響協力:音太郎、2nd Stage
照明スタッフ:高橋民子(2nd Stage)、大蔵秀聖(2nd Stage)、ボビー・タナディ(2nd Stage)
機材・景品提供:映機工業株式会社、エムアイテイー株式会社、カナレ電気株式会社、TOA株式会社、ヒビノ株式会社、ヤマハ株式会社、ローランド株式会社、中部支部、東日本支部

●北陸地区大会スタッフ(2007年11月28日開催)
 伊藤 博、稲村由香里、岩崎証意、鷹栖 了、西畠 理、本 輝夫、山本広志(実行委員長)、吉田正勝
協力:富山県公立文化施設協議会、新川文化ホール

●北海道地区大会運営スタッフ(2007年11月29日開催)
 秋元大輔、大澤 実(実行委員長)、加納利光、草野 学、御坊田裕康、五ノ井浩、杉木隆彦、佐々木慎吾、佐々木雄太
協力:北海道音響事業協会

●中部地区大会運営スタッフ(2007年12月17日開催)
 犬塚裕道、大矢和英、奥山陽一、木枝義雄、後藤基紀、丹羽 功(実行委員長)、堀 保雄、溝口修一、武藤美善、村上義弘、吉田廣嗣
協力:株式会社エーアンドブイ、カナレ株式会社、ローランド株式会社
景品提供:名古屋テレビ、ローランド株式会社

●九州地区大会スタッフ(2008年1月19日開催)
 鎌田晶博、出井稔師(実行委員長)、日高充美、花田昌明、沢田彰
MC:萩原望
バンド演奏:宮崎ゴスペルクワイヤ、生粋
共催:宮崎県音響照明舞台事業協同組合
音響:有限会社ジェイ・ピー
照明:有限会社電研
協力:NHK宮崎放送局、都城印刷
TV取材:MRT宮崎放送(MRTニュース、ゴジヤジ)UMKテレビ宮崎(スーパーニュース)
会場提供:宮崎山形屋(四季ふれあいモール)
後援:宮崎県、九州公立文化施設協議会、宮崎日日新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞社、西日本新聞社、南日本新聞社、NHK宮崎放送局、MRT宮崎放送、UMKテレビ宮崎、MCN宮崎ケーブルテレビ、エフエム宮崎、宮崎サンシャインエフエム
景品提供:ヤマハ株式会社

●東日本地区大会運営スタッフ(2008年1月21日開催)
 石丸耕一、内山信行、奥山竜太(実行委員長)、大野正美、上嶋 和、栗原 勉、白石安紀、藤田直弘、宮下雄二、三好直樹、山田智子
景品提供:株式会社EVIオーディオジャパン、ローランド株式会社

●西日本地区大会運営スタッフ(2008年2月23日開催)
 浅原勇治、今城正二、梅本りな、植田公造、上田勇生、衣笠昭廣、小林純一(実行委員長)、庄 勝久、高原琢二、出井稔師、長谷部友洋、深尾康史、藤平武文、前川幸豊、三谷潤一
協力:ORC200管理事務所、近畿地区公立文化施設協議会
機材・景品提供:映機工業株式会社、エムアイテイー株式会社、カナレ電気株式会社、TOA株式会社、ヒビノ株式会社、ヤマハ株式会社、ローランド株式会社、中部支部、東日本支部

全国大会入賞者
優勝・上原秀行、準優勝・早島祐行、特別賞・沢越久志

全国大会出場者
伊東克彦(西日本地区代表)、上原秀行(東日本地区代表)、木藤悠吾(西日本地区代表)、沢越久志(北陸地区代表)、早島祐行(西日本地区代表)、松浦 健(九州地区代表)、山口憲玲(中部地区代表)、山本伸至(北海道地区代表)


■西日本地区大会

2008年2月23日11月から、大阪・弁天町のORC200で、西日本地区大会を開催しました。強風でテンとが飛ばされそうな天候の中、元気のいい若者とベテランプロが集まり技能を競った。西日本地区からの決勝出場は、全国大会開催地の特典として3名となっており、1位の伊東克彦さん、2位の早島祐行さん、3位の木藤悠吾さんが出場権を勝ち取った。

 


■東日本地区大会

2008年1月21日(月)8の字巻きコンテスト東日本地区大会が秋葉原ラジオ会館8階の小ホールで行われました。
直前の委員会での情報では事前申込者が少なく、閑散とした大会になってしまったらどうしようかと正直心配だったのですが、実際はトレーニングタイム開始時間きっかりに来場して何度も練習する全国大会を視野に入れた方々など、30名以上の方がエントリーされました。
会場が狭かったため、競技方法として定められていた『20mケーブル3本をU字に配線して』行うことができず、配線の仕方によっては巻いているうちにケーブルがダンゴになってしまったり、速く巻けてもケーブルがうねってしまって順位が下になってしまったり、応援の先輩の暖か〜い声援に感動(?)されてしまったりと、出場者の皆さんに
はさまざまな難関がありましたが、白熱したとても良い大会となりました。

コンテストは午前の部と午後の部の2回に分けて行われ、午前で帰ってしまった方にはホームページ上で結果を報告することとして、午後の部終了後に優勝者を発表しました
優勝は19歳の専門学校生の上原秀行さんで、とても速く美しい巻っぷりを披露してくれました。2位は田中昭夫さん、3位は木戸孝真さんでした。
なお参加賞品は、株式会社イーブイアイオーディオジャパンさんと、ローランド株式会社さんからご提供いただきました。

当日は8の字巻きコンテスト以外に、東日本支部限定主催イベントを同時開催しました。
まず、コンテストを行った小ホールでは、3分間で20mマイクケーブルを何回巻けるかを競う「3分間耐久8の字巻きレース」と、3人1チームで50mのマイクケーブル・スピーカケーブル・マルチケーブルの早巻き競争をする“異種格闘タッグマッチ”が行われました。これらの競技には運営委員のスタッフも参加したのですが、3分間耐久の方では腕がパンパンになってしまう人が続出し、『ウェイトトレーニングみたいだよ』と言っていた人もいました。異種格闘では、巻く人と介錯する人の息をあわせるのが上手くいかなかったり、太いマルチケーブルを巻くのに手こずったりと、どのチームも多少なりとも苦戦しているようでしたが、からくも運営委員チームが1位になりました。
【報告・上嶋和】

  


■九州地区大会の報告

遅ればせながら九州地区でも8巻コンを開催いたしました。
会場は宮崎県宮崎市内のデパートのイベント広場、山形屋四季ふれあいモールで、1月19日という真冬の野外での開催は結構厳しいものがありました。
8巻コン単独では、なかなか参加者が集まりにくいのではないかと、宮崎県音響照明舞台事業協同組合の共催をいただき、舞台相談会を同時に開催することにしました。
会場には、買い物客の姿もあり、業界だけの催しではなく、一般のお客様の目にも触れさせることができました。

このモールにはステージなどはなく、吹きさらしのビルの谷間です。ステージからスタンバイし、音響・照明などは組合のデモンストレーションを兼ねて、ロックコンサートができるぐらいの音響機材やムービングライトなどを仕込んで頂きました。
また、ステージを盛り上げるために、地元の2つのグループに演奏をして頂きました。

競技参加者は、事前申し込みでは12名程度でしたが、当日の申し込みは予想外に多く、一般の方の参加もあり、最終的には33名になりました。
8巻コンはニュース性があったのか、放送局が3クルーほど取材できまして、そのクルーからもコンテスト参加がありました。
審査員は協会と組合から4名で行い、タイムキーパーは2名でした。
競技は、6本のマイクケーブルを並べて2名ずつ行い、ホイッスルの合図でスタートし、真剣に取り組む人、おもしろおかしく盛り上げる人など様々でした。

寒風吹きすさぶ中での競技でしたが、参加者は熱くなって取り組んでいました。
このように競技は進行し、一般のお客様も一緒になり大会は盛り上がりました。
入賞した方は以下の通りです
優勝したのは女性で、フリーの日高充美さん(写真中央)、準優勝は株式会社AVC放送開発の小林雅美さん(右)、第3位は有限会社ユニークブレーンの甲斐隆一郎さん(左)でした。

今回参加されたのは皆さん宮崎県内で活動されている方ばかりで、九州圏内の方々がもっと参加できる工夫が必要だなと感じました。
2月に開催される全国大会では、九州からの風も感じて頂ければと思います。
【九州地区大会実行委員長・出井稔師】


■中部地区大会の報告

中部地区大会は、12月17日、名古屋市・ナディアパーク・青少年文化センターで開催され、54名の参加者がありました。
優勝は山口憲玲さん(学生)で、全国大会への出場が決まりました。準優勝は三国拓郎さん、3位は遠藤哲さんでした。
タイムウオッチはパソコンを活用することで、競技者がスタートとストップを操作するようにして実施しました。

  


■北陸地区大会の報告

2008年2月の全国大会に向けた「マイクケーブル・8の字巻コンテスト」の北陸地区大会が、北陸支部の主催で、11月28日新川文化ホール大ホールにて開催されました。

一般の方の参加自由とはいえ、特殊技術のため参加人数が危ぶまれていましたが、同日に催された富山県公立文化施設協会協議会共催の音響セミナーの参加者がほぼエントリーするという、支部にとっては大変喜ばしい大会となりました。
音響に従事する者が、まず始めに先輩方から習う「ケーブル巻き」という技術。この道ウン十年のベテラン選手から若手までと、幅広い参加者となりました。
ステージ上には、12本のマイクケーブルがU字に並べられ、審査員の支部長と副支部長が見守る中、30名による熱き戦いが始まりました。十人十色それぞれに個性があり、順手巻き、逆手巻き、ケーブルを引き寄せる人、迎えに行く人と様々な方法がありました。
普段は、仕事でなんでもなくやっている作業が競技となると皆、真剣そのもので(さすが全国大会優勝賞金10万円!)やっているほうはもちろん、見ているほうも声援を掛けることが出来なくなるほどの緊張していました。30名の選手の得点は、審査員も困ってしまうほどの僅差で、4位が3名もでてしまう結果となり、4位決定戦のあとすぐ3位決定戦を行うという選手にとっては大変な戦いとなりました。
結果は、沢越久志さん(アートエレクトロン)が優勝、2位は西畠 理さん(ハートピア春江)、3位は曽根 朗さん(富山市民芸術ホール)となりました。
最後に表彰式を行い、3名にはそれぞれ金、銀、銅のすばらしいトロフィーが贈られました。


■北海道地区大会の報告

全日本マイクケーブル・8の字巻コンテスト北海道地区大会は、11月29日札幌コンベンションセンターで開催されたプロ音響機器展内の特設ブースにて開催しました。
事前申込は8名でしたが、当日に参加者が増えて、最終的には18名のエントリーとなりました。
競技は2名ずつ行い、審査員が見守る中、6本のマイクケーブルがU字に並べられ、競技が進んでいきました。時間の短縮のため、競技者自身でUの字に並べるところをスタッフも手伝い進行しました。会場は、支部の五ノ井浩運営委員の巧みな司会で、見ている方も盛り上がって、大いに楽しんでいました。
審査は、北海道音響事業家協会の理事長・中根慶之さんと、当支部より御坊田裕康さんの2名で行いました。採点は、3本のケーブルに各100点の芸術点を持ち、300点から審査員が減点していき、審査員2名の点数の平均点を競技者の芸術点とすることにし、この芸術点からタイムを引いた点数を得点にしました。

今回入賞した3名はいずれもプロの方です。
優勝に輝いたのは、札幌でフリーとして活動している仁井田正樹さんです。準優勝は、株式会社音響スタッフの山本伸至さん。第3位は株式会社音響スタッフの津坂裕次郎さんでした。受賞者の3名には、北海道支部長から賞状と賞品が贈られました。

 

最後に、優勝した仁井田さんに全国大会での活躍に期待しつつ、出場者全員とスタッフで記念写真を撮り、盛会のうちに終了しました。【北海道大会実行委員長・大澤 実】